皆さんは世界のKOBAYASHIという男をご存知でしょうか?
2017年のWBCで日本代表の正捕手を務め、その名を世界に轟かせた選手です。
プロ野球ファンならこの写真でピンときたかもしれませんが、ジャイアンツの小林選手とそっくりなのです。
これがジャイアンツの小林選手です
同一人物じゃないか、という声が聞こえてきそうなのですが残した成績があまりにも違うことから同一人物ではないという説が唱えられています。
今回はこの世界のKOBAYASHIとジャイアンツの小林誠司選手が同一人物なのか検証して行きたいと思います。
よろしくお願いします。
サクッと読むための目次
読売ジャイアンツ小林誠司
2013年のドラフト会議にてドラフト1位でジャイアンツに入団します。
遠投115mの強肩と、2塁への送球が1.9秒の強肩捕手として注目されていた一方で打撃に課題があり、社会人チームでも下位打線を打つ程度の打撃力がネックでした。
意外に打てるんじゃないかと思わせた1年目
この年は阿部慎之助選手が正捕手を務めていましたが怪我で離脱し、マスクを被る機会が増えて、最終的に63試合に出場しました。
期待の守備での盗塁阻止率は.417を記録し前評判以上の結果を残し、さらに課題の打撃でも打率.255、2HRを記録しファンに意外にバッティングいけるやんと思わせます。
阿部選手の幻影を追うファンに絶望を与えた3・4年目
3年目についに正捕手の座を掴み自身初、また12球団唯一の捕手での規定打席到達選手となりますが、規定打席到達者の中で最下位の打率.204で21世紀に入ってからの最低打率でした。
小林選手が気の毒なのが前の正捕手だったジャイアンツ史上最強キャッチャーの阿部選手の後釜ということで、ことごとく比べられてしまうということです。
阿部選手のベストシーズンは
打率.340 HR27 打点104
という圧倒的な数字で、キャッチャーじゃなくても大変素晴らしい成績なのですが、これをキャッチャーで残したことでより一層ジャイアンツファンのキャッチャーに対する厳しさが増してしまったのは大変気の毒です。
小林選手の成績が
2016年 打率.204 HR4 打点35
2017年 打率.206 HR2 打点27
贔屓のチームのキャッチャーの成績がこれじゃ少し寂しいですよね。
なおさら阿部選手の後となると…
2018年は打撃開眼…?
開幕から2試合で全打席出塁、4安打の打率10割、さらにそこからも好調を維持し一時首位打者に君臨するほどの活躍で多くのジャイアンツファンがまるで夢でも見ているのか?と疑うほどの打撃を見せつけます。
ようやく阿部選手の後継に相応しい成績を残せるようになったか、と誰もが思いました。
貴重な首位打者証明画像
しかしジャイアンツファンは一瞬で夢から醒めさせられます。
みるみるうちに打率は急降下して行きます。
例年はコンスタントに5回に1回の割合でのヒットくらいでしたが、2018年は出だしが良すぎたせいでその後の打たなさから、さらにファンや首脳陣の心象を悪くしてしまい、ついにレギュラーから引きずり下ろされてしまいます。
いよいよ干されだす2019年以降
この年FAで西武から獲得した炭谷選手、期待の若手大城選手との併用もありさらに出場試合は減少し92試合の出場にとどまります。
炭谷選手
ファンからすれば炭谷選手の獲得は少し疑問なところもあり、炭谷選手もバッティングが決して良いわけではないので小林選手が2人に増殖しただけの補強であり、それなら期待の若手の大城選手や岸田選手をもっと使えよ、という気持ちでした。
この年小林選手はキャリアで2番目に良い数字の打率.244を記録しましたが、課題はやはり解消されませんでした。
その年ついにFA権を獲得した小林選手はもしかしたらFA権を行使するのではないか、という憶測が流れましたが結局行使せず残留。
3年3億円の契約を結びました。
悪夢の2020年
この年の小林選手はまさに厄年でした。
開幕早々の3戦目にデッドボールを左手首に受けて骨折、復帰に3ヶ月かかりさらに例年以上の打撃不振、10月に2軍降格後の試合でワンバウンドの送球を止めた際に右手人差し指を骨折、と散々たるもので10試合の出場にとどまりました。
原監督からは強烈な言葉を浴びせられ
・野球選手じゃない
・職場放棄
と批判されます。
狂気的な小林信者
小林選手はその甘いマスクで多くの女性を虜にし、ジャイアンツでもジャイアンツでも坂本選手、もしくはそれ以上の人気がある選手です。
女児号泣事件
その代表的な例で母校小学校に訪れた際、阪神ファンである女の子が小林選手との対面で号泣し、「顔がカッコ良かった、嗅いだことのない匂いがした」と言わしめ、他球団ファンでさえも小林選手の前ではすぐに虜になってしまいます。
あまりのイケメンぶりに泣き出す生徒
毎日MVP
さらに今年2021年話題になったのが、中々1軍に上がれない小林選手が2軍で出場する際、スポナビという野球速報アプリでのこと。
小林選手は2軍でも不振を極め、初ヒットが29打席目となるなど絶不調でした。
スポナビアプリにはその試合で1番貢献したと思う選手に投票するのですが、小林選手は試合に出場するだけで毎試合MVPとなり、ある日の試合では3打数ノーヒットにも関わらず3打点を挙げ、さらにサヨナラ打を打った北村選手に対し3倍もの得票差をつけMVPに輝きます。
これだけ熱心なファンがそんなにいることが凄いですよね。
署名運動
2軍生活の長引く小林選手に対し、ついに小林信者が動きました。
Twitterにてこのような運動が始まります。
熱狂的な小林ファンは1軍に昇格できないのは原監督に嫌われていて、その影響のせいだという考えが強くこのような運動が始まったのだと思います。
ですが野球ファンなら誰でも分かることですが、プロは弱肉強食で結果が出せなければ試合には出れません。
今年の小林選手の成績ならなおさらで、確かに守備力は依然として球界トップレベルですが2軍で29打席目にして初ヒットを打つような打力で1軍に昇格していては他の2軍選手に示しが付きません。
こういった活動をされても困るのは小林選手で、ファンのただ1軍で見たいという自分のエゴで小林選手を逆に追い詰めるということを理解して頂きたいな〜と思います。
みんなをハッピーな気持ちにさせる小林選手のホームラン
小林選手のホームランは年間で最高でも4本で、毎年コンスタントに2本はホームランを計算(?)できる選手なのですが、あまりにも珍しくさらに本人もめっちゃ嬉しいのが伝わるニヤケをダイアモンドをまわりながらするので敵味方関係なく、みんな幸せな気持ちになるホームランと言われています。
守りたいこの笑顔
しかも小林選手のホームランは結構良い場面で飛び出すことも多く、ファンの印象に残りやすいです。
さらにホームランを打ったピッチャーも2軍級のピッチャーではなく、各チームのエース級ピッチャーから打っており、エースキラーとも言われています。
読売ジャイアンツ小林誠司まとめ
ここまでがジャイアンツに所属している小林選手の主な情報でした。
次は同一人物か疑われている世界のKOBAYASHI選手について紹介して行きます。
WBC戦士、世界のKOBAYASHI
表向きはジャイアンツから代表捕手として選出された小林誠司選手。
しかしその残した圧倒的な成績からジャイアンツの小林選手ではないのでは?という声があがりました。
WBC戦士、世界のKOBAYASHI選手の残した成績を振り返ってジャイアンツの小林誠司選手と同一人物なのか検証して行きます。
世界のKOBAYASHIの前評判
2017年のWBC日本代表の捕手として選出されましたが、2016年の打率はエースの菅野智之の打率.222を下回る.204でした。
しかし強肩などの守備力を買われ代表に選出されましたが、WBC前の強化試合では捕逸を連発し古田敦也さんに解説でボロクソに酷評されてしまい、「代表に相応しくない」と言われるなどWBC本番での正捕手に不安を残す内容でした。
さらに小林の他に代表捕手として選出されていた大野・炭谷両捕手とも精彩を欠いたプレーで、繰り上がって仕方なく小林が正捕手を務めることになりました。
世界のKOBAYASHIの誕生
キューバ戦
迎えた初戦。
最初の打席で小林はバントのサインを出されますが、それを決められず追い込まれてしまいます。
そして強行策に切り替えた次の球に食らいつき見事ヒットを放ち、3打席目にはボテボテの内野安打、5打席目にはダメ押しの犠牲フライ、守っては強化試合で全く止めることができなかった千賀投手のフォークをしっかりと止め、好リードし見事勝利します。
オーストラリア戦
さらに続くオーストラリア戦では同点の5回、岡田投手が突如コントロールを乱し1アウト満塁さらに2ボール0ストライクとなったところで小林選手が絶妙の間合いでタイムをかけ、岡田選手を落ち着け次の球で見事ダブルプレーを奪い絶体絶命の危機を脱します。
このプレーには試合後の監督会見でも名指しで賞賛されました。
タイムをかけた場面
中国戦
この中国戦では何と特大の一発を放ち、守備では1塁ランナーを牽制で刺すなど攻守にわたって躍動します。
ホームランを放ち松田選手に迎えられる
イスラエル戦
オランダ戦でも一時勝ち越しとなるタイムリーを放つなど活躍し、この試合あたりから小林選手が打席に立つと何か起きるのではないか?という異様な雰囲気が球場を包みます。
写真でわかる違和感。
フルスイングし、走り出そうとしているのに打球はまだ目の前。
球の縫い目まではっきりとわかるTHE・ボテボテのゴロ
それに動揺したのか、6回に1アウト2・3塁で打席に立つと打球はボテボテのゴロで3塁前に転がる内野安打となり、さらに小林選手は塁を飛び出してしまい挟まれてしまいますが2塁ランナーの松田選手の釣りに引っかかったイスラエルの守備の乱れでオールセーフとなり、小林選手は実質サード前2塁打を放ったことになりました。
野球掲示板のサーバーをダウンさせるKOBAYASHIをめぐる采配
2次ラウンド2戦目のキューバ戦で小林選手はまたも2安打して結果を出します。
そうした中、同点の8回に1死1・3塁で打席が回りますが、小久保監督は何とここで代打・内川選手を送ります。
この采配をめぐり、インターネットの野球掲示板で熱い議論が交わされることになり、その勢いは凄まじく、ついにサーバーを落としてしまうほどでした。
準決勝アメリカ戦でまたも…
これまで強打で勝ち上がってきた日本でしたがこのアメリカ戦では一転チーム安打数は4本でした。
しかしKOBAYASHI選手は1安打を放ち、さらに相手の盗塁を刺すなど攻守にわたって躍動します。
そして試合が接戦だったこともあり、KOBAYASHI選手がただ打席に立っただけで野球掲示板のサーバーがダウンするほど書き込みがあるなど最後までネタを提供し続けました。
日本の最強野手・KOBAYASHI
この大会を通じ、打率.450(チームトップ)、1本塁打、6打点(チーム4位)と素晴らしい成績を残し、優勝したアメリカのヤディエル・モリーナ捕手とどちらがベストナインをとるか注目されるほどの活躍でした。
中でも突筆すべき成績が1打席あたりに相手投手に何球投げさせたかという数字なのですが、25打席で102球も投げさせており、1打席平均4球となり球数制限のあるWBC大会において9番打者が果たす役割としては十分過ぎるほどの仕事を果たしました。
WBC大会で授けられたKOBAYASHIの異名
この大会で数々の名場面・素晴らしいネタを提供し続けたKOBATASHIに賞賛の意味で数々の異名がつけられることになり、その異名で打順が組めると掲示板で話題になったのでご紹介します。
1(中) ラッキーボーイ
2(右) 劇場版のび太
3(一) 世界のKOBAYASHI
4(捕) 世界にしか通用しない男
5(左) 木星落とし
6(遊) 自分を阿部だと思い込んでいる精神異常者
7(二) パルプンテ小林
8(三) フォークボールは落とさず掲示板の鯖を落とす男
9(投) イケメンで肩が強くて守備が良くて打撃が好調なだけの選手
控え
ヤディエル・ヒジーナ
顔の良い阿部
バスター・ヒージー
破壊王小林
モリーナのライバル
セ界では通用しない男
セ界のKOBAYASHI
チーム首位打者
迷い肘オーバーラン
などなど個性に富んだセンスある異名が数多く誕生しました。
大活躍した影響もあるでしょうが、これだけKOBAYASHI選手が注目され愛されているかがわかりますね。
WBCでの活躍で期待された翌2017年
大舞台を経験し化けた選手といえば同じくジャイアンツの亀井選手がいますが、小林選手もそに期待を一身に受け2017年シーズンを迎えます。
しかし成績は散々たるもので12試合を消化した時点で
打率 .088
HR 0
打点 0
という驚異的な数字を残します。
そのためまたもやWBC戦士KOBAYASHIとは同一人物ではない説が再燃し、他にもWBCでの活躍は元々ズレたところを振っているからムービングボール(外国人投手が使う微妙に変化するストレート)にジャストミートできた説などが噴出するなど散々な言われようでした。
さらにその年のオールスターにも選手間投票で選出されたのですが、その時点での成績が
打率 .190
HR 0
打点 12
という悲惨な成績でしたが、オールスター2戦目にスタメン出場すると、なんと第1打席目にオリックスのエースの金子投手から打った瞬間それとわかる特大ホームランを放ち、監督の高橋由伸監督もシーズンで打ってくれよという表情を浮かべました。
この時もネットで世界のKOBAYASHI緊急帰国と大いに盛り上がりました。
まとめ
以上です。
ジャイアンツ小林選手の年平均2本のホームランはどれも素晴らしい場面で飛び出しており、勝負強さが垣間見れますが明らかに世界のKOBAYASHIとはその確率も違い、世界のKOBAYASHIは打席で何かやってくれるのじゃないか?という期待が凄まじかったですが、ジャイアンツ小林選手にはそれがありません。
年平均2本のホームランでもしっかりと目視でリアルタイムで見れた人はほとんどいないのではないでしょうか?
小林選手は主に8番を打っていますので、テレビで見ていても8番小林選手、9番投手は自動アウトのようなものでほとんどの人がテレビ画面を見ずに用事をしてしまっていた可能性が高いです。
確かに背格好などは全く同じですが、残している成績があまりにも違いますのでこの記事では
同一人物ではない
と結論付けたいと思います。
野球ファンとしてはいずれまたこの話題が再燃することを願って、ジャイアンツ小林選手がレギュラーを再び取ってシーズンでWBCのように大活躍し、同一人物であったと認められるような活躍を期待します。
最後までありがとうございました!
では!