野球というスポーツは単純で投げて、打って、走って、そして限られたイニングで多くの点数を取ったチームが勝利します。
アマチュアの野球なんかはそんな単純なものものだけで成り立ちますがお金を稼ぐプロ野球ではそうは行きません。
プロ野球選手は残した成績で評価され、それで給料が決まります。
主に評価されるのは野手は打率、打点、ホームラン(以下HR)、盗塁。
投手であれば勝利数、防御率、セーブポイント、ホールドポイント。
一昔前はこれらが評価材料として給料に反映されていました。
ですが!
野球の本場であるアメリカの記者が、統計学的に野球を分析し選手のプレーや試合で取る作戦がどれだけ勝敗に寄与するかをデータ化しました。
今回は投手の入門編ですので、基本的な指標がどういうものかわかりやすく説明します。
・防御率
・勝利数
・ホールド
・HP
・セーブ
・奪三振率
これらは比較的よく見るものですが、実際に細かく説明してくださいと言われても完璧に全て完璧に説明できる方はあまり多くはないのではないでしょうか?
初心者の方も玄人の方もここで完璧に覚えていってください^^
防御率とは
防御率とは投手の自責点を9イニングで表した数値です。
計算方法は
防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)です。
自責点とは投手の責任(ヒット・四球・死球など)によって出塁したランナーがホームに生還した場合に付くものです。
野手がエラーして出塁し、ホームに生還した場合は自責点ではなく失点です。
また2アウト後エラーで出塁し、同じ投手がその後何点取られてもエラーがなければそのイニングが終わっていたと考えられるので自責点にはなりません。
アウトをひとつも取れなかった場合は防御率を計算できないので横線や∞で表示されたりします 笑
勝利数とは
勝利数はその名の通り勝利投手となった回数です。
その条件が以下の場合です。
1 勝利投手になるための条件は先発投手の場合は5イニング以上投球し、登板中にチームがリードしていてそのリードがゲームセットまで保たれた場合
2 中継ぎ投手として同点、またはリードを許している場面で登板して味方が勝ち越し、逆転しそのままゲームセットの場合
3 勝利に効果的な投球をしたと判断される場合
3の場合は公式記録員の裁量となりますが、例えばリードしていて5イニング目の2アウトで先発投手が交代し、後続を代わった投手が抑えて次のイニングにまた投手が変わり、その投手が1イニングを抑えたとすると最後の投手に勝ち投手の権利がつくでしょう。
こういう場合は年間でも数度でしょうが知っておけばドヤ顔で説明できるでしょう。
ホールドとは
ホールドとは救援投手(中継ぎ)につく記録です。
一昔前は先発投手が主役で中継ぎ投手に対しては軽視することが多く、プロでも中継ぎをやりたがることは少なかったです。
しかし先発・中継ぎ・抑えと分業性が進み、抑えには後述するセーブポイントという記録はありましたが中継ぎにはありませんでした。
しかし野球の本場アメリカで、中継ぎ投手のチームへの勝利の貢献度を客観的に評価する指標として使われるようになりました。
以下がその条件です。
1 先発投手、勝利投手、敗戦投手、でもなくセーブも記録していない
2 交代完了(ゲームセットの瞬間まで投げていない)投手ではないこと
3 アウトを1つ以上とる
4 降板後、地震に記録された失点でチームが同点、または逆転されないこと
以上の4つが最低限満たす条件ですが、まだ複雑で試合状況によって変わる場合があります。
チームがリードしている場合
・3点以内のリード時に登板し、1イニング以上を投げてリードを保ったまま交代する
・2者連続でホームランを打たれたら同点または逆転される場面で1アウト以上をとってリードしたまま交代する
・点差に関係なく3イニング以上を投げてリードしたまま交代する
同点の場合
・同点のまま失点せずに交代する
・登板中にチームが勝ち越した時、そのリードを保ったまま交代する
初めの4つの条件を満たした上でこの中の条件を一つでも満たせばホールドが記録されます!
また、ホールドを記録した後チームが逆転されてもホールドの記録は消えません。
HPとは?
これはホールドポイントを略したもので、なかなかホールドとの違いを説明できる人はいません。
またプロ野球において最優秀中継ぎのタイトルを取るにはこのHPが多い投手が受賞します!
それほど現在においては重要な指標です。
このHPは先述のホールドに、救援勝利数を足したものになります。
先述の勝利投手の条件の中継ぎとして同点またはリードされているときに登板した際に、チームが逆転した場合とありましたがこれが救援勝利です。
したがって先発投手として登板し勝利投手になった場合は含まれません!
セーブポイントとは
こちらは救援投手の抑え投手に関係する記録です。
条件はほとんど先述のホールドと変わりありませんが、セーブの場合はその条件でゲームセットの瞬間にマウンドにいる必要があります。
もし同点に追い付かれてしまった場合はセーブは付かず、その後チームが勝ち越せば勝利投手、逆に自分が出したランナーで勝ち越されてしまった場合は敗戦投手となります。
奪三振率
次は投手の華である奪三振です。
三振を奪うには最低でも3つのストライクが必要なので、球数がどうしてもかさみます。
ですので先発投手は少ない球数で打ち取るため、小さくボールを動かして打たせてとるような投球スタイルになることが多いです。
逆に救援投手は短いイニングを全力で投げ抜き、打たせて取る場合は味方の守備力の影響がありますが、三振の場合はキャッチャーが後ろに逸らさない限り確実にアウトが取れます。
そしてこの奪三振率は投手が1試合(9イニング)投げ切ったとした場合の平均奪三振数です。
計算式は
・奪三振率=奪三振数×9÷投球回
となり、この奪三振率が高ければ高いほど自力でアウトを取る能力が高い投手と評価されます。
評価基準として奪三振りつが7.5〜8.0あれば高い部類になり、9.0以上(1イニング1個のペース)となると三振を奪う投手と評価されます。
絶対ではないですが1イニング全力で投球し、三振を狙いに行く場面も多いので救援投手の方が奪三振りつが高くなる傾向があります
まとめ
今回は投手の指標でよく目にする指標をまとめさせていただきました!
まだまだ指標については細かいものが多々あるので次回以降でもまとめていきますのでお願いします^^
では!